愛読書であるアリス・ベイリーの中でも、最近よく開くのは『トランス・ヒマラヤ密教入門』の各巻。

いつも適当なページを開いて、読みたいところを読むというのを楽しむ。

夕べ、何気にパラパラめくっていたら第4巻最後の「訳者あとがき」に目が留まった。

最後の一文は、

感謝とともに、内界でのさらなるご活躍を願いつつ。

で締めくくられていた。

文章を遡って意を得たが、その美しい見送りの言葉に感動した。
感極まって泣きそうになった。

アリス・ベイリーを読んでいると、ときどき言葉や文字を超える、エネルギー的なものが一瞬にしてわたしのなかに入り込んでくることがある。

はじめてそれを感じたのは、『国家の運命』を読んでいたときのこと。

私は、エネルギーを見たり感じることは不得手だけど、それでも圧倒的なものは時々感じる。

この最後の一文は、土方さんの想いがありありと、なみなみと私の中に流れてきた。なんて端的で美しい言葉。

私はいつも本を読み終えるとき、土方さんに感謝をして本を閉じる。
いつもありがとうございます。最後まで翻訳よろしくお願いいたします。