私は37才のとき、離婚をしました。
それは、私の人生にとって、大変な衝撃や悲しみ、苦しみの時間でした。
とても辛くて、どうやって生きて行ったら良いのだろうと、しばらくは泣きながら暮らしていました。
というのも、私は結婚して子供を産み育てたいという将来像を持っていたからです。
子供を産むのは35歳のときにあきらめたけど、自分が離婚をすることになるとは夢にも思っていませんでした。
私は別れようと言われた側です。
事実を受け止めるのがとてもつらく、同じような経験をした人はどのように立ち直ったのか、どうやって生きる希望を見出したのか、そういうことばかりを調べまくっていました。
でも、そのような情報はあまり見つからず、周囲の人に支えられながら、そして自分でも考えながら、一歩一歩進んできました。
その中で、アロマの勉強をしてみようと思ったことが、契機となりました。
アロマセラピストになろうと勉強をするうちに、そして、アロマセラピストとして人と接するうちに、人はこうやって立ち直っていけるのだと、身をもって理解し、立ち直ることができたからです。
私が一番重要だと思っていることは、「人との会話、触れ合い」、要は人とのコミュニケーションです。
それが、サロンで行うセラピーの土台です。
だから、私が行うセラピーは、施術だけでもダメだし、カウンセリングだけでも足りないし、でも、単純に言うと大事なのはただの人とのコミュニケーションなのです。
人はそれで元気になるし、立ち直れます。
人間は、みんなで補い合って、支え合って生きています。
「1人じゃない」のです。
どうやって生きていったらよいかわからないぐらいつらいとき、話を聞きます。
わたしもつらいときがあったから、お気持ちがわかります。
やり場のない気持ちを、ただ誰かに話せるだけで、聞いてもらえるだけで良いときがあります。
そういうときに行ける場所として、サロンを始めました。
つらいときどうしたらよいか、が私のメンタルケアのスタートです。
でも、つらい人の力になりたいと思いながらも、世の中そんなにつらい人ばっかりじゃありません。
または、私の情報が、必要としている人に届いていないだけかもしれません。
そのような動機からサロンを始め、そこから日常的なメンタルケアとして、意識の持ち方や物事の捉え方をお伝えしていますが、一番大事なのは「大切な人を失ったとき、自分を立て直す」ことだと思っています。
大切な人を失うという経験は、そうそうあるものではありませんが、離別、死別、ケースも様々です。
でも、自分が一番大切に思っている人が急にいなくなったとき、自分はどうなってしまうのだろうか、どう立ち直ればよいのか、どう生きていけばよいのか、という経験を元に、セラピーを行っています。
日常的に、物事の捉え方や意識の持ち方を知って、自分の生き方、在り方という土台を作っておくことは、自分を見失ったときの支えや道しるべになります。
その流れの結果として、サロンの目的は「自分らしく生きること」をテーマにしていて、その理由は、例えばそういうつらい状況の時も、結果として「自分がどうしたいか、どうなりたいか」が重要になるからです。
自分の人生を創っていくのは、自分自身です。
みなさまの「生きる」をサポートしたいと思っています。