先日ご縁があって、アテネパラリンピックのマラソンで金メダルを獲得した高橋勇市選手の講演会に参加させていただきました。
高橋選手の、幼いころから現在に至るまでの道のりは、胸を打つものがありました。
高橋選手は明るく快活で、気さくな方で、講演会に参加した方全員に、惜しげもなく金メダルを触らせてくれました。
私には恐れ多くて、金メダルの写真は撮れませんでしたが、初めて見て触れた金メダルは、なぜか感慨深いものがありました。
マラソン選手の伴走者は、選手よりも30分タイムが短い人じゃないとできないらしく、高橋選手はフルマラソンのタイムが2時間40分ぐらいだったそうなので、伴走者を探そうと思ったら世界トップレベルのランナーしかいないという状況だったそうです。
そこで、伴走者を2名つけ途中で交代することで、3人で走り切ったそうです。
伴走といえど、ただ早いとか走れるとかじゃなく、息が合ってないとだめで、そうすると伴走者を探すのはとても大変なことだと思います。
講演会の後、普段からマラソンをしている方が、「伴走をしてみたいけどどうしたらよいのか?」という質問があったのですが、今度説明会があるのでぜひ参加してみてくださいとおっしゃってました。
そういう説明会があるのですね!
私にはできそうもないサポートの仕方なので、できる方はすごいな~と思います。
先日、まだ全盲ではないけれどほとんど見えず、このままいけば全盲になることはわかっているという別の視覚障害のある方が、この先全盲になったら死にたいとおっしゃっていて、その言葉に衝撃を受けたところでした。
自分で体験していないことは、想像しかできないし、本当のところは想像すらできないのだと思います。
ですが、私にもできることはきっと色々あるわけで、自分のできることをやるしかないのだなと改めて思いました。