沖縄慰霊の日

私は生まれも育ちも千葉県で、現在は東京に住んでいます。

ずっと関東で生活をしてきて、遠方に旅行に行く機会もほとんどありませんでした。

約１０年前、ちょうど今頃の梅雨明けの６月末に、初めて石垣島へ一人旅をしました。

その時の出会いやご縁で、沖縄に関心を持ちました。

言葉も若干通じないぐらいの国内。

台湾の方が近いのに、本当にここは日本なんだろうか？という距離感。

こんなに遠い地域に、国内の法律が届くのだろうか？と思うぐらいの遠さ。

学校の授業で知る沖縄も、遠い記憶の片隅にあるかないかぐらいの知識しかないなか、沖縄の方たちとの交流で戦争のことや慰霊の日について知るようになりました。

特に私は音楽を通して沖縄を知った、という側面がありますが、沖縄に住む方の日常と、私が生きている日常には大きな隔たりがあるように感じていました。

その後数年間は、何度も石垣島を訪れました。とても好きになりました。

今年、オームチャンティングのオーガナイザーが初めて沖縄に誕生したという話を聞いた時、それはとても素晴らしいことだと思いました。

そして、６月のある日、沖縄のオーガナイザーさんが、慰霊の日にオームチャンティングを開催することを知りました。

慰霊の日。オームチャンティング。

その文字を見ただけで、私も参加したいと思いました。

沖縄へは行けませんが、Zoomでつないでもらえないだろうかと。

オームチャンティングは、現地で（直接会って）３名以上で行うのが正式なやり方です。

でも、慰霊の日の祈りに意識を合わせられるなら、正式じゃないけど、Zoomで構わないと思いました。

本来はZoomがなくても、意識を合わせるだけでも十分だと思います。

平和について思いを寄せたとき、今まで、慰霊の日にオームチャンティングをやろうなんて思ったことはありませんでした。

また、それなら、広島と長崎の原爆の日にも行いたいと思いました。

それを言ったら、東京の大空襲だってあったし、時間や場所に関係なく、平和に対する祈りは常に必要なのだとも思いました。

だけど、慰霊の日、原爆の日、これは、なぜかとてもオームチャンティングを行いたいと強く思ったのです。

過去の土着のエネルギーを考えたとき、どうしても、沖縄、広島、長崎に関しては、浄化が必要なのではないかと思うのです。

そんな思いもあり、慰霊の日、沖縄とZoomでつないでオームチャンティングをやりたいとお願いしたら、沖縄のオーガナイザーの玉那覇さんが快く受け入れてくださり、同じ時刻に、沖縄の会場と東京の３か所の会場をZoomでつなぎ、さらに個人でZoom参加してくださった、東京、山形、大阪の３名の方、合計で１７名の皆様と、慰霊の日に祈ることができました。

玉那覇さんは、沖縄の地で１人で頑張っておられて、それにも感激しました。

オームチャンティングは３名以上で開催、少なくとも２名は必要なのです。

行うスペースを借りても人が集まらなければ、オームチャンティングは中止になります。

それでも、玉那覇さんは、「人が集まらなくて開催できなくても一人でやります」という意気込みでした。

とはいえ、一人でオームチャンティングを行うことはできないので、アートマ・クリヤ・ヨーガをしているとのことでした。

私はこの覚悟に感動したのです。

そして、慰霊の日も、もしかしたら誰も集まらないかもしれないということでした。

それでも、頑張ってチラシを作って紹介したり、お声をかけたり、インスタで発信したりと、精力的に行動されて、「趣旨に賛同してくださる方が１名参加してくださることになりました」と聞いたときは、心から喜びました。

すごい！すごいよ！玉那覇さん！

７月には、初めて沖縄でアートマ・クリヤ・ヨーガの講習会が開催される予定で、参加者も集まってきているそうなので、玉那覇さんが中心になってきっと沖縄にも同じ気持ちの仲間が増えていくのだろうなと期待を寄せています。

今回、慰霊の日に、同時刻開催しませんか？という問いかけに応じてくださった皆様、参加はできなかったけど気持ちを寄せてくださった皆様と、意識でつながることができて嬉しかったです。

オームチャンティングは、変容を促すグループヒーリングです。宗教ではありません。