わたし、ライブが好きで昔は良く行ってました。

特に好きだった沖縄のアーティストがいて、時々東京に来てライブをしてくれるのが本当に楽しみだったし、その彼が経営する沖縄のお店にも足を運んでいました。

ある時決まった東京の居酒屋ライブ、予約も完了し当日を楽しみに待っていたけど、前日の夜から急に体調が思わしくなくて、当日もぎりぎりまで様子を見たけどとてもいける感じじゃないので、お店にキャンセルの電話を入れたんです。

そこの居酒屋さんはライブで時々訪れていて、それほど悪い印象はなかったんだけど、電話口で、「当日に大変申し訳ないのですが、急に体調が悪くなって行けなくなりました」、私としてはその続きで「料金を振り込みたいので振込先を教えてほしい」と伝えるつもりでしたが、行けなくなったという段で、急に態度が激変し、「あんたね、今さらキャンセルするなんてどういうことかわかってんの?迷惑なんだよ!これから客呼べないだろ!」と怒られました。

ショックなのはこちらの方です。

ずっと楽しみにしていたライブに行けない。

1席空けて迷惑をかけることぐらいわかってる。

私の伝えたいことを取り合ってくれずに一方的に言いたいことを言って電話を切られました。

だからね、私はキャンセル手数料はいただかないのです。

急に体調が悪くなることがあるのです。

どんなに楽しみにしていても、急なことで行けなくなる場合があるのです。

楽しみを奪われた人に、追い打ちをかけたくないのです。

うちのサロンに来てくれるお客様の中でも、今日を楽しみにしていましたとおっしゃってくれる方は多くて、私はそれを聞いただけでとても嬉しくなります。

期待に応えられるように頑張りたいと、素直に思います。

逆に来られなくなってしまった方に、こちらの経営状況を押し付けるつもりもありません。

愛を持って相手に臨むとすれば、キャンセル手数料がどんなに一般的なシステムだったとしても、来なかったのに保障としてお金をもらうというのは、私の道理に反します。

これは私の価値観です。

あの日のショックを忘れられません。

自分が嫌な思いをしたからこそ、お客様にそのような想いをしてほしくないという、ただそれだけです。