先日、あいうべ体操の講座に参加しました。

あいうべ体操は、口の周りの筋肉と舌を鍛えることで、口呼吸から鼻呼吸ができるように呼吸を改善していきます。

とにかく驚いたのが、口呼吸によって引き起こされうる疾患の数々。

患者さんのビフォーアフターの写真を拝見したのですが、
あいうべ体操を1か月とか3か月続けるだけで
症状の重いアトピー性皮膚炎がきれいに改善されているのです。

他の目に見えない疾患は写真だとわからないので、
ご紹介が実質皮膚疾患のある方に限られるのだと思いますが、

原因不明の肌荒れや、皮膚に表れる症状をお持ちの方はぜひ試してみてください。

世の中は、自分が口呼吸だと気づいていない人が大半だそうです。

私もここ数日実践していますが、
体操後は舌が自然と正しいポジションにおさまっていることに気付きました。

自分で自分をマッサージするセルフケアは好きじゃないけど、
こういうセルフケアは好きかも。

この講座で深くうなずいたのが、原因と結果の違いについて。

例えば、「口呼吸が原因でアトピー性皮膚炎になる」というケースでは
皮膚にいくら薬を塗っても治らないのです。

サロンでも、肩こりなどの痛みを抱える方は
「肩がこってるから肩をもむ」のではなく
「肩こるの原因を模索しそこを施術する」
または、「全身のバランスを調整することで肩こりの改善につなげる」
というアプローチが必要です。

肩がこってるから、もっと肩を施術してほしいというのは
お気持ちは大変よくわかるのですが、結果的に楽にはなりません。
全身のバランスを調整した方が、はるかに改善に近づきます。

話しは戻りますが、
あいうべ体操のビフォーアフターのレントゲン写真をみて気付いたのですが
骨の位置が変わっているんですよね。

顔の筋肉と舌を鍛えることで咽頭に変化が起こり、
頸椎の傾きが変化しています。

ということは、これきっと肩こりも改善される体操なのだと思います。

講座ではもっと具体的な病名を上げて説明されていましたが、
あいうべ体操の効果として大まかに掲載されているのはこちらです。

・アトピー性皮膚炎などのアレルギーの病気
・インフルエンザなどの呼吸器の病気
・うつ病などの心の病気
・べんぴなどのお腹の病気

たぶん認知症の予防にもなりますし、
体操後じわじわと体温が上がるので、冷え性の方にも有効です。

鼻は呼吸するために、口は話すことと食べるために。
身体の役割を正しく使うことで、より健康になるのですね。