香りとは本当に不思議なものです。
大好きな香りが苦手に感じる日もあるし、
朝は良いと思った香りが、午後とか夜にはなんだかイマイチな感じになったり。
恋人や夫婦などのパートナー関係においては、
最初は好きと思っていた相手の匂いが臭く感じるようになったら危険信号です。
イヤな匂いというのは、生理的にイヤなんですよ。
そして、イヤな匂いは生き物として危険と判断します。
ということは、「イヤな匂いを放つパートナー = 危険」と脳が判断するんですね。
危険とまではいかなくても、確実に好ましくない。
匂いが好きじゃないから別れましょう!と言える方は潔くて好きです。
嫌なものを我慢して生きる必要はありませんものね。
かくありたいものです。
でも、そうはいっても匂いだけなら近づかなければ大丈夫。
別れるなんていうエネルギーはもうない、という現状維持もありですよね。
気付いたら相手のことが好きじゃなくなってきたと思ったら、
あれ?あの人なんだか臭い気がするわ。っていう逆に気づくパターンもありそうです。
ただ、人生は白黒つければよいというわけではなく、
たいていがその間のグレーゾーンで揺れ動いているものなんだと思います。
そのグレーゾーンのゆらぎというのはいつも不安定で、
自分に芯がなく定まらないような感覚になる。
そんなときは、安心する香りを探してください。
アロマでも良いですし、好きな花や食べ物でも良いです。
不安定の中にも、確実に安定している要素があると気持ちが救われます。
不安定な気持ちのゆらぎの中で、安心できる好きな香りを求めることは
ほんのわずかでも希望の光となります。
アロマの場合は、香りの意味がわかると、その時好む香りで今の自分の状態がわかります。
自分の心が見えなくなったり、不安定でどうしてよいかわからなくなったら
ぜひ香りを嗅ぎに来てください。
今のあなたの状態を読み解いてお伝えしたり、
香りで励まします。
それと、「グレーゾーンで揺れ動いている不安定な気持ち」は
異常なことではありません。
むしろだいたいいつも揺れ動いているものです。
だから、心が安定した状態=いつもの自分、とは言い切れません。
いつだって、
揺れていても、
安定していても、
それが自分自身であるということを、
不安に思わなくても良いのだということを
知っていただけたらなと思います。
安定している自分=確固たる自分、本当の自分
という妄想は捨ててください。
心はいつも揺らいでいるもの。
本当の自分らしさとは、好きなことをしている瞬間です。