アロマの世界に足を踏み入れてから、
あんなに大好きだった読書を全くしなくなりました。

本を読むひまがあったら、
アロマやハーブ、体に関する専門書を見て考察したい
ストイックで極端な性格です。

そんななか、去年から唯一読むのは、
秘教のテキストで使うアリス・ベイリー一択。

ところが、先日心理学やセラピーについて全体像をまとめたいという話をしたら
ケン・ウィルバーの無境界がぴったりだからと薦められて読み始めました。

正直読む気は全然なくて、強引に渡されたからしぶしぶ開いてみたら、
なるほど。初心者向けの入門書というだけあって、読めそう&面白そう。

こころと身体の境界線や、研究レベルでの自己・非自己について
そもそも、そこを分けている時点でホリスティックではないのかな?と。

自己と非自己を分けて、それを統合する必要なんてそもそもあるのか?
同様に、こころと身体をわけて、それを統合することに意味はあるのか?

細分化し過ぎることで全体像が見えなくなるのはよくあることだけれど
最初から人間をまるごと「1つ」と捉えれば、
最初から全体ありきで物事を考えれば、
こころや体という一面にすぎない各部分にそれほど執着しなくてもよいのではないかと
浅い知見で読み進めています。

とりわけ自分のセラピーにおいては、全体の統合を目的に行っていますが
「そもそも1つ」という視点は考察の余地ありですね。

物事を詳しく見るときは、細分化して分けて考えたほうがわかりやすいけど
でも最終的に統合するなら最初から全体像で考えた方がいいのかなって。

例えば、肩こりがひどい方には、
硬くなった筋肉(特に小胸筋とか)をゆるめるストレッチなどを勧めますが
「肩をまわす」とか「全身のめぐりがよくなるように歩く」ことで十分なのだと思います。

施術に関して言えば、
例えば小胸筋が硬くても、そこに関連する違う部位もゆるめますし
結局、筋・筋肉や体全体のバランスを重視しているので、
部分的に特化した施術はそもそもやっていません。

身体に関していえば、全体をみることを自然とやっていますが
こころと身体の境界線についてはどうだろう。

よく考えたらそれほど意識して分けては考えていなかったかもしれない。

お?意外とまとまってるじゃん私!という新しい発見。

結果的に、こころと身体のバランスを崩している方は多いけれど
つながっていないというか。

それは、私は、心の抑圧が原因だととらえていて、
そこを統合するにはどうしたらよいかという点でセラピーをしているけれど
そもそも人間全体を1つとしてとらえてるな、私。

よく考えたら、私の思うセラピーがきちんとできているんだなって今わかりました。

まだ1割も読んでいないけど、学びの多い本になりそうです。