サンフランシスコでホスピタル・マッサージ・セラピーを行っているキャロリン・ターグ先生による、
米国での医療環境下におけるタッチケアについての現状を学ぶ機会がありました。
キャロリン先生は、施術者でもあり、指導者でもあり、医療関係でのケアを中心に行われているスペシャリストです。
まず、出だしから、
世界的に見ても古代の治療法はなでる技術(マッサージ)があったのに、現代の病院にマッサージが取り入れられていないことはむしろ不自然に感じるということでした。
それは今までに他の先生方からも何度か聞いたことのある言葉です。
もちろん、治療中の方や禁忌のある方に行うマッサージは知識と注意が必要なのは当然ですが、
だからと言って、マッサージは病院から排除されるような危険な行為ではないということ。
副作用がなく、患者の気持ちを助ける要素が大きいこと。
その結果、自分で自分を修復できたり、治癒をもたらすことがわかっています。
ちなみに、ここでいうマッサージとは、「優しくそっとなでること」ととらえてください。
強く押したりもんだりするマッサージのことではありません。
アメリカは、日本よりもマッサージに関するアプローチは進んでいると思っていたのですが
キャロリン先生曰く、日本の方が仕組みが整い実践されているとのことでした。え、意外!
(がんと診断されたら緩和ケアが始まるようになっていることとか。)
タッチケア、タッチング、いわゆる触れることがもたらす良い可能性について、もっと世の中の人に知ってほしいと思います。
「触れること」が、治療中の方にかかるストレスや不安など、心の状態に効果的なことはもちろんのことですが、
治療をしていなくても、ストレスや不安、気に病むことはたくさんありますよね。
つまり、すべての人の心の健康に必要なことだと私は考えています。
私のサロンで行っているセラピーは、ただのリラクゼーションだけではなく、解剖学的に肉体に効果的な要素を含んでいます。
アロマとタッチングで、心と体を解放することによりもたらされるその人自身の健康について、
リラクゼーションがもたらす「心と体の健康」について、
もっと真剣に伝えていかなければならないと感じました。
サロン名を「アロマメンタルケアサロン」としたのは、アロマテラピーによって心のケアをしたいという思いからです。
心身のケアにより、結果的にその人本来の美しさが引き出されるということは多いですが、美容サロンではありません。
心身を楽にして本来の自分を取り戻してもらうためのお手伝いができたらと願い、そういう気持ちでこれからも頑張りたいと心を新たにしました。