ネロリはビターオレンジ(=橙、ダイダイ)の花です。

橙は、お正月の鏡餅の上に載せるみかんです。

昔クレヨンに、橙色というのがあって、オレンジ色とどう違うのか?と思ってました。黄色とレモン色も、 違いはあるけどそれほど違わない。それって両方必要か?と思うような、色や芸術的な情緒に無頓着な子供でした。

精油だと、ビターオレンジ(果皮)、ネロリ(花)、プチグレン(実、枝、葉)は同じ植物から抽出されます。

どれも前向きで明るい感じ(柑橘系全般そうだけど)、そこにプチグレンは成長過程のあせりが加わります。プチグレンは香りが青すぎて少し苦手。

それにしても、果皮、花、実、枝葉と、地上部が全部精油になる植物も珍しい。

ネロリが好きな人は、さわやかでオープンな性格傾向です。

ただ、人によっては、煩わしさから逃れるために表面的にそのように見せているだけで、本当はどろどろしてる自分をしまいこんでいる感じもあります。

状況的には、あれこれ考えすぎて不安を感じたり、プレッシャーを感じてそこから逃げ出したいときに好まれます。

軽くなりたい。とにかくシンプルに!

ごちゃごちゃするのは面倒くさい。

ぐるぐる考えているわりに、深く考えるのはあまり得意じゃない。

とにかく色んなことから逃れたい!

そう「逃れたい」のですね。

「解放されたい」。

人からべたべたされたくない、干渉されたくない、そんなの寄せ付けないようにいつも軽やかに、私別に気にしてませ~んみたいな感じ。

本当は気になっても、気にしている自分からも逃れたい。

だから思いつめた時の息抜きにもぴったり。

エレメンタルで考えると風のイメージ。流動的で固執しない軽やかさ。

幸福感やリラックスを味わえる香りで、PMSや更年期の不調にも向いています。

精神的な疲労におすすめ。

私は本来それほど好きでもないけど、たまにすごく良いと感じるときがあって、それはやっぱり不安に駆られたときなんだと思います。

ブレンドするなら、ローズ、グレープフルーツ、レモンバーベナ、サンダルウッド、オレンジ、あたりととても相性が良く、中でも、ローズ&ネロリ、ネロリ&サンダルウッドはぜひお試しいただきたいオススメの香りです。

エネルギー的に考えると、アストラル体(感情体・情緒性質)の浄化は「恐怖心の克服」が重要で、精神的な不安や恐怖、心配事を感じやすい状況のネロリはアストラル体に作用すると考えられます。

世の中的には求められている香りかもしれません。

ネロリにタイトルを付けるとしたら、「シンプルイズベスト!」ですね。

いらないものはどんどん捨てて、軽くなりましょう!